紙袋の素材(原紙)の種類やそれぞれの特徴や選び方について
紙袋をオリジナルで作成してみたい!って思ったことはございませんか!?
ただ、どんな種類があってその特徴などがわからないので、どうしていいかわからない人も多いのではないでしょうか!?
今回は一般的に使われている紙袋の素材(原紙)の種類とその特徴や選び方について解説していきます。
目次
コート紙
コート紙は表面に塗工(コーティング)がしてある光沢のある紙袋の素材です。
この塗工によって滑らかになっていてインクの乗りをよくしているので、様々な素材の中で印刷の仕上がりは最も綺麗にできるので一番需要の高い紙袋の素材になります。
色を緻密に出したい!と思ったらコート紙をおすすめいたします。
※アパレル、企業用(イベントなど)に幅多く使われている紙袋の素材です。
カード紙
カード紙はコート紙同様に表面に塗工されているので、印刷の仕上がりもよくコート紙と同じく人気のある紙袋の素材の1つです。
カード紙というだけあり厚みとコシのある素材となります。
よくアパレルのハイブランドなどに使われることが多いです。
高級感のある紙袋を作成したい人におすすめです。
コート紙との違いは厚みがあることから価格面でカード紙の方がお値段が高めです。
晒(さらし)クラフト紙
未晒クラフト紙(次にご紹介する素材)に漂白した一般的に使われる表面にツヤのない紙袋の素材になります。
コート紙、カード紙に比べると印刷が沈んで見えてしまい、コート紙やカード紙のように色鮮やかにはなりません。
ただ、晒クラフト紙はナチュラルな紙なので、和菓子屋さんの紙袋やデパートの紙袋に使われることが多いです。
印刷も沈んだ感じの色合い良い!といって好む方も多々おります。
また、価格面でいうとコート紙、カード紙よりも安価で作成が可能となっていることも魅力の1つです。
未晒(みざらし)クラフト紙
表面が少し毛羽立ってザラつきのある茶色のナチュラル素材の風合いのある紙袋になります。
先ほどご紹介した晒クラフト紙の漂白する前の素材です。
ベースが茶色なので、アパレルや某カフェや雑貨屋さんなど様々な場面で使われる紙袋の素材でもあります。
印刷に関しては、晒クラフト紙同様、コート紙、カード紙には及びません。
また、ベースが茶色なので、明るく薄めの印刷色などは適しておりません。
晒クラフト紙に比べさらに安価で作成可能なので、人気のある紙袋の素材です。
コート紙・カード紙にはPP加工がおすすめ!
PP加工とは素材の表面に透明なフィルム(ポリプロピレン)を貼る加工になります。
紙袋の耐久度を持たせ、印刷落ちも防ぎます。
また、コート紙・カード紙は折り目の割れなどが生じることがありますので、PP加工をすることが一般的です。
PP加工には2種類あります。
グロスPP(ツヤ有)
表面がツルツルして光沢(ツヤ)があるのがグロスPPです。
注意点:表面に指紋など付くことがあります。
マットPP(ツヤ無し)
表面がツルツルでツヤがないのがマットPPです。
注意点:表面に白い傷が入ることがあります。
晒クラフト紙・未晒クラフト紙にはニス引きがおすすめ!
ニス引きとは、表面に透明のインキ(樹脂液)を塗る加工です。
耐久性を持たせることと、印刷の色落ち防止になります。
注意点:PP加工のように表面にフィルムを貼るわけではないので、印刷面をこすったりすると云色落ちします。
晒クラフト紙と未晒クラフト紙は風合いを残す需要が多いので、PP加工ではなく、ニス引きがおすすめです。(PP加工もできます)
まとめ
今回は紙袋で一般的に使う4つ素材と、それぞれの素材に適した表面加工の特徴や選び方についてまとめました。
表面加工については少し専門的だったと思うのですが、巷に溢れてる紙袋はほぼ表面加工をしていますので、1つの知識として覚えておくと良いと思います。